コラム

サラリーマンの道、職人の道。

モノづくりが好きで、工学部や建築学部を大学の進路に選ぶとしましょう。そして就職は、メーカーの研究職や・開発職に就くことになるでしょう。しかし、手を動かしてモノを作る仕事に携わりたいという人には、物足りなさを感じることになるのではないでしょうか。それでも大半の人は、妥協しながら仕事をするのでしょう。中には、「本当に自分がやりたかったことは、この仕事だったのだろうか?」と真剣に考え始める人もいるでしょうが、作り手として「転職」できる人は稀なこと。

サラリーマンが作り手=職人になるとは、「転職」という言葉ほど生易しいものではなく、サラリーマンの道から「ドロップアウト」するくらいの落差があるのが事実です。

「せっかく大学へ進学したのに」「せっかく就職できたのに」と周りの理解が得られないのも、訳があるのです。大学から職人への道が開けてないのも訳があります。親や学校に、職人になるための情報が少ないのも訳があります。木工転職セミナーで詳しく背景を話していますが、単なる転職と考えていては、職人への転職はうまくいかないものです。

そして、木工職人としての道に踏み出すのだったら、20代よりは10代、35歳よりは32歳と、若ければ若いほどいいと言える。身体で覚える職人の世界は、学校の勉強や資格取得の勉強とは習得方法が大きく違います。たくみ塾の木工修業を見ていると、本人はいくら若いつもりでも、30代後半から伸び悩んでくるものです。

本当にやる気があるのなら、来年に先送りせず、一年でも早く職人の世界に飛び込むべきだ。経験値から、そう思うのです。

The following two tabs change content below.

小木曽 賢一

代表取締役株式会社たくみ塾
森林たくみ塾 塾長 株式会社たくみ塾 代表取締役 オークヴィレッジ株式会社   制作部 生産管理係長   緑の国推進委員長
URL
TBURL

コメントを残す

This site uses Akismet to reduce spam. Learn how your comment data is processed.

Facebookコメント欄

Return Top

Solverwp- WordPress Theme and Plugin