昨年度1年間の資料請求者の統計を取ってみた。
Google広告経由で当塾のウェブに辿り着くのが年間5,000件、資料請求を頂いた件数が100件。そのうち選考会にエントリーしたのが12名。そして9名を合格者とした。
この数字を見て、どう思いますか?当塾以外で木工への道を歩む人を含めてみても、大半の人は木工の道を諦めているのが現状ではないだろうか?
なぜだろうか?
それは、あなたのことを本気で思う周りの人たちの善意の言葉だ。
高校生なら、
一生のことなんだから、大学に進んで広く勉強してから、もう一度よく考えても遅くないんじゃない?
大学生なら、
せっかく大学に進学したのに、木工職人になるなんて
社会人なら、
せっかく安定したところに就職したのに、木工職人なんて
木工なんて食っていけないよ
好きなことやって食っていけるほど、世の中甘くないよ
と、周りの善意のアドバイスに従ってしまう故のこと。
それは、ひとえに木工職人の社会的地位が低いことにある、と捉えている。
日本の戦後教育は、高度経済成長を担う優秀なサラリーマンの育成が最優先課題だ。言葉は悪いが、勉強できる者が進学して「研究・開発」を担い、勉強できない者が「現場」を担うという構図が出来上がってしまった。
それ故に、日本においては「職人」の社会的地位が落ちてしまった。大卒とマイスターの社会的地位が同等に見なされるドイツとは大違いだ。
そして、木工への志は断ち切られ、サラリーマンとしての道を歩むことだろう。
そして、何年か経つとふと湧き上がる、木工への志。
しかしその頃には、年齢のハンディが現れ始めることもある。
さて、今年度はあと2回の選考会を予定している。
9/5,000に入るのか、それとも4991/5,000に入るのか?
小木曽 賢一
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