
こんにちは。
7月に入り、飛騨清見にも夏の気配が濃くなってきました。
工房ではウォータージャグを置いて、熱中症対策もばっちり。けれど、まだまだ暑くなりそうな気配に、思わず空を見上げてしまいます。
さて、今日は先週行われた全日講座の一コマをご紹介します。
この日は初級生たちがそろって、水無神社へ向かいました。目的は「ご祈祷」。でも、ただの“お願いごと”ではありません。これは、たくみ塾での修業をスタートする彼ら自身にとって、大切な「宣言」の時間でした。
塾長に、この取り組みについて改めてお話を伺いました。
「入塾時に、5年後10年後のビジョンを描いてもらってるんだよね。でも、本気でそこを目指してるか、夢として掲げているだけなのかで、日々の行動はまったく違ってくる。」
確かに、口にするのは簡単。でも、日々の選択や行動をそのビジョンに合わせて生きるのは、決して容易ではありません。
「だから、その覚悟を“宣言”させるために神社に行くんだ。普通は“お願い”に行く場所だけどね。」
このご祈祷は、昨年から始まったそうです。
「神様が何かを“してくれる”わけじゃない。“何か”をするのは、自分なんだよ。だから神社でやるべきことは、“お願い”じゃなく、“宣言”。」
これは木工修業に限らず、人生全体に通じる考え方だと感じました。目標を達成するには、自分自身の意思と行動が必要。そして、たくみ塾の2年間もまた、決して平坦な道ではありません。
「たくさん失敗して、たくさん叱られて、挫折することもある。辞めるのは簡単だよ。でもその時に、“宣言”を思い出してほしい。」
道半ばでくじけそうになったとき、自分で自分に誓った言葉が、背中を押してくれる——そんな瞬間が、これから何度も訪れるのでしょう。
「そして実現した時には、また神社にお礼参りに来て欲しいんだ。神様にちゃんと報告する。そして次の宣言を述べる。」
静かで厳かなお社の前で、若き塾生たちは、それぞれの夢や目標を胸に、ひとつ深呼吸をしていました。
その一歩が、きっとこの先の踏ん張りどころを支えてくれる。そんな時間になったように思います。
Keyでした🌿
それでは、またの更新をお楽しみに。
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