高校生の息子の話でなんですが、先日学校で行ったという調理実習について聞いていたときの話です。
あるチームの料理が、ものすごく塩辛くて不味くて、調理を失敗したらしいのです。そして、その原因が息子にあったらしいのです。
塩の分量を計るときに、なぜか別チームの息子のノートを見たらしいのですが、よりによって息子が数字を書き間違えていたらしいのです。それも3.5グラムのところを、30.5グラムと。(そもそも、調理するときに塩を重さで計るのか?との疑問はさておき)
そりゃうちの息子が悪いわ、となるわけですが、塩30.5グラムという分量がどれくらい塩辛いものなのか、感覚的に分からなかったのかな?と思うのです。
数値と計算を信じて疑わないのは、当然たくみ塾で木工修業中の塾生たちにもよくあることです。
350ミリのところを、30.5センチで切ってしまう。
305ミリのところを、300.5ミリで切ってしまう。
数字の読み取り間違いを避けるためには、できるだけ現物合わせで寸法を確認します。
足し算や掛け算など、算数レベルの計算でも、よく間違えています。
2枚取りの材料を500枚木取りするところを、1000枚木取りしてしまう。
数値を単なる数字として認識してしまうと、その違いに理解できないんですよ。
あれ、おかしいな?
数値を感覚に置き換えることができないと、「職人」にはなれないな、と。
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