初級生たちは、手工具の講座が続いている。
課題として、カンナを使った下端定規の制作から、カンナ・ノミ・ノコギリを使った組み木のパズルの制作に入っている。
ノミを研ぐ
初級生たちの研ぎは、まだまだ見せられるようなものではない。
刃物の研ぎは一朝一夕に上手くなるものでもない。まだまだ丸っ刃の研ぎだが、上手く遂げないからと諦めてしまったら終わりだ。毎日10分でも20分でも研ぎ場に立っても、コツを掴めるまでに半年近く掛かるだろう。
カンナを使いこなす
下端定規という木製の定規を制作する。制作実習では機械で行う平面出しと分決めを、カンナで行うことになる。
カンナできれいな鉋屑が出せるようになるには、刃の研ぎだけでなく、下端や刃口の調整など、要素が多い。理屈を頭で理解するだけでなく、トライアンドエラーの積み重ねが大切だ。
機械説明
「まずやってみる」の制作実習では、この半年で大半の機械を扱っていることだろう。その機械の正しい使い方や危険な使い方の注意事項、そして精度ある加工のための要点などを、一台毎に説明していく。この説明が終わるとようやく、じぶんで刃物を交換したり、ジグの取付や寸法のセットが許されるようになる。
まとめのノート
入塾当初から、初級生たちには「まとめのノート」の記入を習慣づけている。そのノートも、4冊目に入っている。日々の制作実習でやったことをやりっぱなしとせず、自分のものにするためのものだ。のちのち、自分のための生きたテキストとなるはずだ。
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