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はじめの一歩

■自分のことから話します

小木曽 賢一
1968年 岐阜県生まれ 49歳
1991年 森林たくみ塾 入塾
2002年 株式会社たくみ塾 入社
2016年 株式会社たくみ塾 代表取締役 就任
高山の片田舎に小さな家を建てて暮らし始めて14年。
現在は、4人の子ども・6羽のニワトリ・1匹の子犬、そして1人の愛妻と暮らしています。
暮らしの基本は、スローライフ。
電子ゲーム・テレビ・電子レンジ・炊飯器を持たず、薪ストーブと薪風呂と畑のある暮らしを愉しんでいます。

子どもの頃は、
父親が大工だった影響もあり、自分も大工になりたいと思っていました。
自然も好きだったので、パークレンジャーにもなりたいとも思っていました。

高校生の頃は、
読む雑誌は、ウッディーライフ、夢の丸太小屋に暮らす、Be-Palなどの、自然系モノづくり系の雑誌ばかり。
ログビルダーになるのもいいなぁ。
でもどうやったらなれるんだろう。

オーっくヴィレッジにのモノづくりって、スゴイなぁ。
でもどうやったら職人になれるんだろう。

つかめない夢を追いかけて、現実逃避ばかりしていました。

でも、夢は夢。
大工なんて儲からないんだからとお袋に散々言われ、サラリーマンになるべく現実路線を歩んでいる若者でした。
そして、卒業後は地元の電力会社にでも就職できればいいやと、大学は工学部で電気情報工学科に所属していました。

そんな時に、
「来春から、木工塾を始めます!」という新聞の記事を目にしたのが大学4年の夏。
これだ!とばかりに親にも内緒で大学を辞め、勢いだけでたくみ塾の門を叩いたのでした。

ところが、
勢いとは裏腹に非常に物覚えが悪いのです。
勉強はそこそこできたと思うんですが、勉強とは使う脳みそが違うんですよ。

やることなすこと失敗ばかりして、叱られてばかりいた、本当にデキの悪い塾生でした。
何度も辞めようと思ったが、親の反対を振り切って踏み出した道です。卒塾まで何とかしがみついていました。そんな若者も、たくみ塾の2年間で鍛えられ、「職人」として育てて頂きました。

「たくみ流の人材育成」のスゴさを実感したのは、社会に出てからです。デキが悪いと思っていた私のほうが、訓練校卒の同期たちより仕事ができるじゃありませんか。

「たくみ流の人材育成」に興味がわきました。
自分自身がその人材育成に関わりたいという思いが強くなり、スタッフとして舞い戻って15年が経ちます。

■木工の道を選択するとは

木工の道に踏み出すって、いわゆる「転職」ではなくて、「ライフスタイルの転換」を意味するところが大きいのでは?と思っています。

だってサラリーマンとしての生き方と、職人としての生き方って随分と違うようです。ましてや「あなたが描いている木工」は、決して今ほどサラリーマンほど給料は良くないだろうし、「職人」ってサラリーマンほど楽ではなさそうですよね。

ですから、あなたにとっての「木工」とは、単に仕事を変えるということを意味していないんだと思います。
今の仕事で得られない何かを「木工というシゴト」を通して得ようとしているのではないでしょうか。

だから、今の暮らし・仕事・価値観の世界に安住し続けるか、新しいライフスタイル・シゴト・価値観の世界に飛び込むのかという二者択一に迫られているんだと思います。

たくみ塾生を見ていると、彼らは「自分に正直に生きる」ことを選択しているんだと感じています。

■木工の道を選択する難しさ

私が木工の世界に入るときは、後先のことは何も考えずに飛び込んでしまいました。
友人にも相談しませんでした。親にも内緒で大学を辞めてしまったぐらいです。
あの頃は、若かったですねぇ。

しかし「今」という時代、先の見えない世界へ飛び込むということは、かなり勇気のいることなんだと思います。
あなたが直面しているのは、ほしい情報が得られない、相談相手が周りにいないことなのではないのでしょうか?

だから、大いに迷うのです。はじめの資料請求から5年越しでようやくたくみ塾を受験する人もいるくらいです。
でも多くの人が、迷った末にあきらめているのも事実ではないでしょうか。

■なぜ転職セミナーを開くのか?

10年ほど前から、たくみ塾に見学にいらっしゃる方の対応をしています。あなたともお会いしているかもしれませんね。

見学にいらっしゃる方の多くが、「よし、木工を始めるぞ!」という意気込みではなく、「木工ってどんなんだろう?」と情報収集にやってきます。

普通でしたら、他の木工塾と違うたくみ塾の強みを一生懸命に説明するところでしょうが、だいたい見学者のお話を聞いて相談に乗ることが中心となります。

年間に5~60人もの方がたくみ塾の見学に訪れますから、皆さんがどんなことを知りたいと思っているのかが分かると同時に、皆さんが抱えている課題も知ることができました。

たくみ塾の強みを説明するより以前に、木工の魅力を伝えるほうが先なのではないか?

木工に興味を抱きながらも木工の道へ踏み出せないでいる人たちを後押しすることが必要なのではないか?

何よりも、木工の魅力を伝えたい!

ひとりでも多くの人たちに木工の道を歩んで欲しい!

と思うようになって始めたのが、この「木工転職セミナー」です。

試行錯誤で始めたセミナーの、最初の参加費は500円だったと思います。

予算がありませんから高速夜行バスを駆使し、メシは吉野家かマック。夜は梅田の松葉。串揚げでちょいと一杯。大阪~東京~高山を0泊3日で飛び回り、多くの方たちとお話しをしてきました。

おかげさまで参加者も500名を超え、皆さんにお伝えする内容も充実してきました。

さて今度は、あなたの番です。
このセミナーをきっかけに、あなたが木工の世界への第一歩を踏み出すための後押しをできたらと思います。

■どんな人に聞いてもらいたいのか?

情報が少ない世界だからでしょうか?
「木工」に過大な期待、バラ色の世界を夢見ている人も多いですね。
ですから、厳しい現実もお話します。

例えば、あなたは「木工で独立」という夢を描いているかもしれませんね。
しかし、残念ながら「独立=メシを食っている」と言い切れないのが木工の世界の現実です。
ヨメさんに食わしてもらって、あるいはアルバイトをしながら木工を続けている人も私の知り合いにはいます。
そんな世界で、独立しているたくみ塾OBたちは、まがりなりにも木工でメシを食っています。

さて、その違いはなんだろうか?

ありがたいことに、27年も続けているたくみ塾には、他の木工スクールにはない「強み」があります。
それは250名もいる卒塾生のうち、実に8割近くが木工を仕事にしているということです。
別の言い方をすれば、木工でメシを食っているということです。
多くが就職ですが、就職といっても仕事の内容やスキルアップのプロセスも違います。
90名以上が独立をしています。
独立と言ってもそこに至るまでの道のりも違えば、目指しているもの、仕事の内容や仕事の仕方も千差万別です。
ここ数年、これからの時代を切り拓くべく新たなスタイルの木工で活躍しているOBたちがでてきたことも嬉しい出来事です。

そんなOBたちの豊富な活躍事例を元に、木工という世界の懐の広さと奥行きの深さ、そこで必要とされる様々な能力、成功と失敗の事例、これからのあるべきモノづくりの姿についてもお話しようと思います。

一方的にお話するばかりではなく、皆さんからの質問を元にお話しようとも思っています。
同じ夢と悩みを持つ、参加者同士の交流の場にもしようと思っています。
長時間の話になりますから、甘いお茶菓子でも用意しておきます。

■さいごに

当初は有料で開催していたセミナーですが、せっかく皆さんに遠方よりお越しいただくのですから、高山会場での開催は無料です。

ですから、2日の時間と交通費以外、あなたには何のリスクもありません。

入塾説明会では、「何も教えない木工塾」森林たくみ塾の木工修業とカリキュラム、他の木工スクールとの違いを中心にお話します。
入塾希望の如何に関わらず、木工を始めようと思うのでしたら、聞いても損はありません。
お気軽にご参加ください。

それでは、会場でお待ちしております。

あなたのご参加を、そして木工の道への一歩踏み出すことを心よりお待ちしています。

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小木曽 賢一

代表取締役株式会社たくみ塾
森林たくみ塾 塾長/ 株式会社たくみ塾 代表取締役/ オークヴィレッジ株式会社 制作部係長

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