OBの活躍ぶり ~木工を社会で活かす。

「クラフトフェアまつもと」を歩く意味

こんにちは。

午後からはあいにくの雨に包まれた飛騨清見です。

しとしとと静かに降り続く雨の音が、山の木々をしっとりと濡らし、工房の窓越しに見える景色も、どこか落ち着いた表情に見えました。

本来は全日講座の日でしたが、今日は特別にお休み。

塾生たちは、みんなで松本へ——「クラフトフェアまつもと」へ向かいました。

「実際に、見て・聞いて・感じることが大事なんです。」

そう話すのは、塾長。

先日の講座では、初級生に「クラフトフェアの歩き方」の話をしていました。

「クラフトフェアは、ただの“手づくり市”じゃない。出展者のねらい、作品の流行、価格帯、何を見せたいのか。全部に意味があるんだよ。」

椅子やテーブル、食器棚など、昔ながらの“家具メイン”だった時代から、今ではスプーンやフォーク、器や小さなインテリアなど、カトラリーを中心とした小物の人気が高まっているという現状。

その潮流の背後には、実は森林たくみ塾のOBたちが深く関わっているのだとか。

「時代の空気を読んで、先を見て形にした人たちがいる。このクラフトフェアをきっかけに、作家活動を軌道に乗せたOBたちはたくさんいるんだ。」

今回のフェアでは、既に中堅だからとして活躍中の3名のOBが出展しています。

中でも、塾長が特に注目しているのが三輪さん。

「今年は、何やらかしてくれるか楽しみだなぁ」と、塾長も目を輝かせながら話していました。

塾生たちには、「どれが売れそうか?」ではなく、「どんな意図で作られているか?」「これは誰に届けたい作品なのか?」と問いながら歩くよう、アドバイスがありました。

「作り手はね、作っているだけじゃだめなんです。

お客さん——つまり使い手のことを、ちゃんと見なきゃいけない。」

お客さんと作家が、ブースの前でどんな話をしているか。

質問や表情、どんな風に手にとっているのか。

作品だけじゃなく、その「場の空気」まるごと観察することで、見えてくるものがある。

私も、つい「素敵だな」「おしゃれだな」で終わってしまいがちですが、

塾長の話を聞いて、クラフトフェアって本当は“学びの宝庫”なんだと気づかされました。

今日はあいにくの空模様でしたが、塾生たちの心の中には、晴れやかな発見がたくさん生まれる一日になりますように。

Keyでした🍃

それでは、またの更新をお楽しみに。

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