こんにちは。Key(ケイ)です。
昨日・今日と高山祭でしたね。
せっかくの春のお祭りなのに、あいにくの雨模様…。
でも、しっとりとした山の空気もどこか落ち着いていて、私はけっこう好きだったりします。
さて、今日は実習後の工房での一コマをご紹介します。
「何やってるの?って聞かないでください…写真もダメです…(苦笑)」
そう言っているのは、中級生のOさん。
課題のスツール制作もいよいよ最終段階。
ここにきて、組み立ての途中で、少しだけミスをしてしまったようです。
スタッフのYさんと一緒に、どうやって挽回するかを考えているところでした。
そんな彼の隣で、Yさんは落ち着いた声で静かにアドバイスをしていました。
実は、こういう場面――工房ではごく日常のことなんです。
なぜなら、“失敗すること”こそが、この塾での一番の学びだから。
Yさん「これはね、こうやって直せば大丈夫だよ。」
実際にやってみせながら、あとはOさんに任せています。
Key「Yさんって、なんでそんなに“挽回の方法”をたくさん知ってるんですか?」
Yさん「いや~、塾生たちの失敗、もう何百回も見てきてるからね。
こういうときはこうする、っていう“抽斗(ひきだし)”が、どんどん増えてくるんだよ。」
塾生たちの失敗は、実はスタッフの学びでもあるようです。
塾生たちは、毎日とても真剣に取り組んでいます。
でも、その分うまくいかなかったときは、落ち込んだり、「もうダメだ、…」って諦めてしまう瞬間もある。
Yさんはこう言います。
「失敗したら終わり、じゃない。
そこから、どう挽回するかが大事。」
そしてその“挽回の抽斗”が、Yさんの中にはいくつもある。
それは、これまでに出会ってきた塾生たちの失敗に、本気で付き合ってきたからこそ、なんですよね。
私、Keyは思います。
スタッフって、“教える人”じゃなくて、“寄り添って一緒に考える人”。
塾生の前に立つのではなく、隣に立ってくれる存在なんだなって。
Yさんが持っている、たくさんの抽斗。
それは、これからの塾生たちにとって、きっと心強い支えになるはず。
失敗の数だけ、誰かを助ける“抽斗”が増えていく。
そんな温かくて、力強い現場を、私はとても誇りに思います。
それでは、またの更新をお楽しみに。
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