他の木工スクールでは 多分やってるだろうけど、当塾ではやってないこと。それは、
カリキュラムを作ってないことだろうか。
一般的に、学校においては カリキュラムというものがある。そして、カリキュラムに従って授業を進行する。
一方で、当塾の制作実習には、カリキュラムがない。現場では、必要なことは必要なときに学ぶ、が基本だ。
随分前に、JEEFの機関誌に寄稿させていただいたときに、山伏修行を行なっている方の言葉を引用させていただいた。
「学びを発動する一番のポイントは、何が学べるかわからないところに飛び込んで身をおくこと。」
シラバスや目的が明示されているものは、それ以上のことを学べないだけでなく、そこまでも十分に学べない。身体は、ああこれはそういうことかと既にわかっている(と思っている)環境下では、学ぼうというメカニズムが動かない。「何をやるか、なんのためにやるのか、予めわかっていたら、それは追体験するだけ。」
http://www.aokiworks.net/koza.yamabushi170526.htm
なんにもよくわからないところに、いきなり見をおいて、どうなるのかわからないところで、全身全霊で、アンテナを四方八方に張り巡らし、センサー全開で身をおく。そんなときが一番、身体は応対しようと学びの効率が良くなる。
戦後の学校教育では排除されてしまったけど、日本の職人教育って本来、こういうものだったのではないのだろうか。
コメントを残す