モノづくりって、成果物に自分の思考パターンが現れます。自分の行動パターンが現れます。
こうしてスマホでキーボード打ってると、失敗しても、↩️(もどる)ボタン一つで修正が効きます。必要があればネットからコピペして、さも自分の文章のように仕上げることもできます。
ところが木工は、失敗してもボタン一つで後戻りできませんし、ましてやコピペなんてできません。
ですから、凡人なら凡人習慣となっている考え方や行動の結果が、完成したモノにダイレクトにそれはそれは怖いくらいに現れます。
例えば、初級生の課題制作の完成作品を見ると…
あれだけ日数があったのに、スケジュールも立てずに追い込まれ、提出直前に慌ててやったな^ ^;
構造を隅々まで検討することなく、面倒なことを先送りして加工を進めたな^_^;
工程を仔細に組み立てもせず、シュミレーションもせず、行き当たりばったりで加工を進めたな(^^;;
1台だけだとばかり基本を無視して機械のセットを横着して、加工精度が出てないな~_~;
段取りもせずに組み立てしたから、時間が掛かって、あちこち隙間だらけだな(-。-;
提出に間に合わせることだけ辻褄合わせようとして、品質は二の次三の次だな(~_~;)
途中の加工風景を見ずとも、完成した成果物を見れば、作った人の考え方が分かるものです。
塾生たちは課題作品に意欲的に取り組んでいます。だから、やったことのない仕口だったり、やったことのない工法だったり、敢えて手加工にチャレンジしたりと、やったことのないことにも果敢に挑戦します。課題作品ですから、それはそれで良いのです。
しかし、技術ばかり身につけて凡人習慣でいくら頑張っても意味がないですよ、と塾生たちに言うのです。そのために、徹底した現場重視の実践教育を行って職人習慣を身に付けていくのです。
仕事のできる職人習慣を身につけるのが、たくみ塾の木工修業です。
年内最後選考会は11/26(日)です。
願書の〆切が迫ってますね。
新年度がどんな顔ぶれでスタートできるのか、今から楽しみです。
小木曽 賢一
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