秋口から年末にかけてのこの時期、
初級生たちが「カベ」にぶち当たることが多い。
経験ゼロ・知識ゼロで入塾して
右も左も分からない現場に放り込まれて、
日々必至に木工修業に励んでいる彼らだ。
この半年間で、
出来るようになったことは、たくさんあるだろう。
しかし、
それまでの「暗記教育」に
学び方を依存していることが多い。
それはものごとを
1対1で関連付けていくことでしかない。
それでもある程度は、
分かったつもりになれるし、
出来たつもりにもなれる。
木工には暗記は通用しない。
木工では常に1対多の関係性を
見い出していかなければならない。
暗記力以上に木工に必要とされる能力は、
●状況を判断する力。
●取りうる手段を3つ以上提示する力。
●状況の中でベストな手段を選択する力。
●選択した手段を実行して、結果を得る力。
の4つの能力だ。
それを身につけるためには、
暗記教育を脱却して
たくみ塾での新たな学び方を
自ら模索して見つけなければならない。
ちょうど今頃、
初級生たちの多くがカベにぶつかって
自信をなくしているかもしれないが、
それは乗り越えるべきカベであって
避けるカベではないはずだ。
多くの先輩達が乗り越えていったように、
壁を乗り越える術を見い出して成長してほしい。
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小木曽 賢一
代表取締役 : 株式会社たくみ塾
森林たくみ塾 塾長/
株式会社たくみ塾 代表取締役/
オークヴィレッジ株式会社 制作部係長
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