さて、初級生に提示した課題は如何に?
木取り表を見る限り、大きな間違いはなさそうだ。
「ツノ」を取ることも忘れていない。
しかし「240mm」で切ってしまってはいけません。
ここは、300mm以下の材料は機械加工しないという「安全ルール」を忘れないでほしいところ。
つまり、2本取りで切らなければなりません。
フロチャートは…
まだまだ些細に作成するのは難しそうだ。
選択する仕口によって工程の順序が変わることは、じっくり説明しないと分かりにくそうだ。
そして、部材同士を現物合わせで押さえるポイント、各工程で使う機械・刃物・加工寸法・注意するポイントをできうる限り書き出して見た。
今回は、フロチャートの作成には力を入れている。
それは「機械の前に立って考えないこと」を意識づけたいから。
機械の前では「加工する」ことだけに囚われて視野が狭くなり、周りが見えなくなる。
そして、考えながら作業をすると失敗も多いし、何より怪我する確率が高くなる。
だから、考えることは初めに全て考え尽くしておくこと。
機械の前に立ったら、すでに決まったことを何も考えずに淡々とこなしていく。
そこが今回の課題の到達目標だ。
さて、次回はようやく木取りから加工に入ります。
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小木曽 賢一
代表取締役 : 株式会社たくみ塾
森林たくみ塾 塾長/
株式会社たくみ塾 代表取締役/
オークヴィレッジ株式会社 制作部係長
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