制作実習では、実際の製品の制作に携わっている。その大半がオークヴィレッジの製品だから、制作実習ではオークヴィレッジのモノづくりを伝えているとも言える。
今日は、オークヴィレッジ制作部の清川部長にお越しいただき、中級生を対象に特別講座を開催しました。
普段手掛けている製品へのこだわりを含め、
改めてオークヴィレッジの目指すモノづくりについてお話いただきました。
オークヴィレッジの理念は、製品に同梱されるミニパンフに現れているという。
梱包時にいつも手にしている筈なのに、改めて開いて読むのは初めてという塾生も。
積み木
こだわっているのは、手触りと彩り。
カンナ掛けしてスベスベの表面や切り面の手触りには、気を遣っています。
様々な色の樹種を織り交ぜ、パッケージを開いたときに目に入るピースの、彩りにも気を使って梱包をしています。
子どもが生まれるたびに買い足して、3箱目の積み木をお使いのお客さま。
未だに1ピースも欠けることなく使い続けて頂いている。
こんなことからも、お客さまの積み木への思い入れを感じられるだろうか?
毎月数千ピースを作っているが、お客さまにとっては大切な1ピースなんです。
寄せ木の木箱
長年にわたり、その時々入手できる樹種の材料で作っています。
しかし未だかつて、木目や色が気に入らないとか、樹種が気に入らないからと言って返品されたことはありません。
オークヴイレッジのお客さまは、樹種の違いを楽しんでくれています。
漆塗りの木のお椀
漆塗りの産地でさえ本物の漆を使わずに安物の製品を販売している時代に、塗り直しの効く漆を使って本物の木の器を作ることにこだわっています。
当然価格の高い製品にはなりますし、数がたくさん売れるものでもありません。しかし、そこには木地師さんや漆掻き職人さんを守るということも含まれるのです。
椅子
つくり手は意識してないかもしれないが、営業のセールスポイントは座り心地です。
一度座ってみて下さい。
名作椅子といえども、必ずしも座り心地がいいわけではありません。
Swallowチェアは様々なポイントを押さえながら、座り心地にこだわっているのです。
普段、あまりにも当たり前に手掛けているオークヴィレッジの製品に対する思い入れが垣間見れたでしょうか?
小木曽 賢一
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