工房では、朝から初級生ふたりで“ダボ打ち”の作業が始まりました。
そこへ、スタッフがやって来ましたよ。
「一個ずつやってたら、いつまでたっても終わらないよ。
まとめてやってごらんよ。」
と、スタッフが見本を示してくれました。
その後は、ダボを
打ち込むジグも作りなおして、
いいペースでダボ打ちが進み始めましたよ。
「早くやれ!」とだけ言われたら、
多分スピードアップをするでしょう。
その結果、ミスも多発し、品質も安定しません。
「早くやれ!」と言われた時に必要なのは、
作業のムダに気づき、ムダを取り除くこと。
そして付加価値を与える作業を、淡々とこなすこと。
決してスピードアップしてはいけません。
課題作品を一個作るだけだったり、“稼ぎ”を気にしないのでしたら、
ここまで考える必要ないでしょうし、私たちも指導する必要がありません。
しかし、モノづくりを“シゴト”として取り組んでいくのなら、
“品質・納期・原価・粗利”を意識する中で、
スピードを意識していかなければならないのです。
こうしたことは、教室でなくモノづくりの現場でなければ
教えられないことだと思っています。
こうして、たくみ塾生は木工技術のみならず、
シゴトとしての木工も身に付けていくことになります。
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