何事も、「基本を学んで練習をして、いざ本番」が一般的でしょうが、たくみ塾の新入生たちは事前学習なしで初日から現場に入ります。
初日から何も知らない制作の現場に飛び込み、初めてのことをやりながら現場で学ぶのがたくみ流。全くの素人だけど素人意識は許されない。初めからプロとしての意識も要求されます。
現場に入るとまず理解しなければいけないのが「順目・逆目」など、木工の基本用語。
一日の制作実習を終えて記入する「まとめノート」にどんなふうに書いてあるか見てみることにしましょう。
現場で指導するスタッフは、いちいち図示して説明なんかしてくれません。
「逆目を出すな!」
実際に逆目に削られた材料を見れば一目瞭然。
作業のスピードを高めていこうとすると、いちいち木端を見て判断なんかしていられません。ですから板の表面を見て、導管の形で判断していきます。
時には「両逆(りょうざか)」といって、どちらから削っても逆目になるものがあります。
そういう時には、逆目の少なくなる方を優先して削ります。
現場で学ぶということは、実際にやって・見て・手で触って・感じるということ。
五感を通して、自分のものにしていくということ。
座学で学ぶ知識とは、質が大きく異なります。
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