コラム

学びのカタチ

学びのカタチ

こんにちは。
塾長の小木曽です。

森林たくみ塾では、入塾から2週間が経とうとしています。
少人数ながら、今年も個性的な3人の新入生たちが入ってきました。
今は毎日の実習後にオリエンテーションを重ねて、塾での学び方そのものを少しずつ体に染み込ませています。

3人とも、それぞれ違うアイテムを担当していて、作業内容もまったく違う。
けれど面白いのは、互いの作業にすごく関心を持っていること。
専門用語にまだ慣れていない中でも、自分の作業を言葉にして伝えようと必死です。

「ねえ、ここの接ぎ方ってどうやってるの?」
「これは留切りしたところにオスとメスの加工がしてあるけど、実際に見たほうが早いかも!」
そんなやりとりが毎日のように飛び交っていて、塾舎の空気がどんどん熱を帯びてきています。

そして、そんな学びを記録する“まとめのノート”にも個性がにじみ出ています。
たくみ塾では、文字よりも絵で記録することを勧めています。
そうはいっても、絵のうまい下手は関係ありません。
大事なのは、自分の視点で、どう見て、どう理解しようとしているか。

その中で、Fさんのノートはとても印象的でした。
構造や工程がとても丁寧に描かれていて、見ただけで実習の流れがわかる。
これはもうテキストにして配布してもいいんじゃないか、というほど。

でも、あえて「本人のノート」として完結させています。
なぜなら、大事なのは“自分でまとめる”というプロセスだから。
ノートそのものより、そこに至るまでの気づきや問い直しの積み重ねこそが、成長に繋がるからです。

3人とも、まとめのノートを見せ合って、「自分にはなかった視点だ」と感じたり、
「それ、あとでまねしてみよう」と素直に受け取ったり。
こんなやりとりがあるからこそ、毎日が学びの連続になるんですね。


“学び方を学ぶ”というのは、単に「知識を得る方法を学ぶ」という意味ではありません。
自分の見方・感じ方・伝え方を磨いていくこと。
仲間の視点から、気づきと刺激を受けながら、自分の「学びのカタチ」を見つけていくことです。

学ぶって、本当はすごく自由で、すごく面白いものなんです。
それに気づいてくれた3人を、私は心から頼もしく思っています。

それでは、またの更新をお楽しみに。

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小木曽 賢一

代表取締役株式会社たくみ塾
森林たくみ塾 塾長 株式会社たくみ塾 代表取締役 オークヴィレッジ株式会社   制作部 生産管理係長   緑の国推進委員長

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