コラム

叱られて育つ。

森林たくみ塾の制作実習は、
先生が教えてくれるのではなく職人が指導する。

課題を作る練習ではなく製品の制作に携わる本番だから、
失敗は許されない。

初日からいきなり本番とはいえ、
しょせん新入生たちは何の知識も経験もない全くの素人たちだ。

良かれと思って、見よう見まねでやったことで失敗して、
厳しく叱られ萎縮している新入生がいた。

人生の中で、叱られたことのない人もいるだろう。
或いは、叱られっぱなしの人もいるだろう。

叱られるということをどのように受け取るか。
それはその人の経験に大きく左右されるようだ。

時には叱られたことを自己否定されたと受け取ってしまい、
自分はダメなんだ
自分には木工が向いてないんだ」と、
木工修業の道を諦めてしまうこともある。

叱られ方を知らないなら、
正しい叱られ方を学ばなければならない。

実習が終わった後に新入生たちを集めて、
スタッフがどんな思いで叱っているのかを話した。

そして、
叱られた時にどう受け取るべきなのかを考えてもらった。

叱られたらまず「すいません」が大切だと考えている。

スタッフが叱るのは間違えた行動を自分がしていたからだ。
自分では間違った行動をしていないつもりでも、プロの職人から見たら間違いなのであれば、素直に間違えたことを認める。
その後に叱られた理由を考える。
理由が分からなければ聞く。

間違いを認める→考える→聞く この流れを心がける。

自分が叱られた時は、まず謝った。
そして、その時言われたことを守るようにした。
終礼後、再度謝りに行き分からない点を教えていただいた。

叱れた時は、自分のどこが間違っているのかしっかり理解して、謝る事が大切だと思う。
何について言われているのか分かってないのにとりあえず謝るということは、真剣に叱ってくれたスタッフや先輩に失礼だと思う。
そして、同じ失敗を繰り返すことになる。

間違ったということにとらわれず、じゃあ次どうするのかというのを明確にしていくようにする。

これからは、叱られたから落ち込むのではなく、自分の直すべき事が分かったのだと思い、今まで以上にやる気を出して行動していきたい。

森林たくみ塾の募集要項。

木工を始めようと思うのでしたら、まずは個別で相談に応じます。

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小木曽 賢一

代表取締役株式会社たくみ塾
森林たくみ塾 塾長 株式会社たくみ塾 代表取締役 オークヴィレッジ株式会社   制作部 生産管理係長   緑の国推進委員長

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