森林たくみ塾の制作実習は、日々本番の繰り返し。教室の勉強では学べないことを、現場の職人に学んでいきます。
工房を覗くと、スタッフが中級生に材料の墨付け方法を指導しているところでした。
練習ではありませんから、品質/納期/原価を意識して作業を行ないます。
そのためには、材料歩留りをよく、余計な時間を掛けずに手際よく、完成した商品の表情を左右する木目を読みながら墨付けをしていく必要があります。
材料のオモテもウラもよく見て、割れや節などの欠点を見逃さず、材料歩留りを考えつつ、尚且つ木目を読みながら、最適な解を求めて墨付けをしていきます。
墨付けに正解はありませんから、ああでもないこうでもないと悩んでしまいます。
しかし、スピードも要求される中で行うからこそ、判断力も磨かれます。
均質な素材のベニヤ板なら加工するのも楽なんですけど、無垢材はそういうわけにはいきません。
ましてや私たちが扱うのは国産広葉樹。品質は不安定ですし、幅も狭いものが多いのです。
ですがこうした材料を如何に上手にさばいて料理するかという点で職人の腕が問われるのです。
木を見る目が問われますから、墨付けは中級生の作業となります。
実践の中で、数をこなす中で、木を見る目を養っていくのです。
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