木工の世界へ入ってくる者は、コミュニケーションが不得手な者が多い。少なくとも、たくみ塾生を見ていると、そう思う。そういう自分自身でさえ、コミュニケーションが得意なわけではない。
それでも、たくみ塾での木工修業は、一人では成し遂げられないだろう。そう思って、日々塾生たちの修業ぶりを見ている。
コミュニケーションがスムースでないと、スタッフとの信頼関係に基づいた教え・教えられの関係性さえ作れない。
たくみ塾の木工修業は、楽しくもあり厳しくもある。楽しい時に、楽しいことをわかちあい、辛い時には、辛いことをわかちあう。そんな友があってこそ、障害を目の前にしても共に乗り越えて、一つ上のステージへと成長していける。それが、切磋琢磨ということなんだろう。
逆に言えば、そんな友が作れないと、障害を乗り越えることもできなくて、ひとりで悩んで挫折してしまう。そんな塾生を、これまでに何人も見てきた。朝晩のあいさつ、力のある声、はっきりした返事。そうしたことから始めてはどうだろう?
自分を変えることなくして成長はない。それが、たくみ塾の木工修業だ。
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