森林たくみ塾へは、国内外を問わず木工家・アーティストたちが訪ねてくれます。
今回は、アメリカメイン州のMaine College of Art専門学校で木工と家具デザインの先生をしているMatt Hutton氏が、たくみ塾を訪問してくれました。実に7年ぶりの来日となります。彼はアメリカ・サンディエゴ州立大学から交換留学生として来日し、たくみ塾で3ヶ月間木工を学んでいたのです。
夕方から特別講座を開催しました。スライドを交え、最近の彼の作品と学生たちの作品、そして最近完成した彼の工房の紹介をしてもらいました。
別の用事で居合わせた10期生の久津輪さんが通訳を買って出てくれました。
MATT 右:Matt氏、左:久津輪さん
Art専門学校だけあって、機能性よりオブジェとしての要素が大きい作品ですね。Matt氏は、学生がたくみ塾のように本格的な木工技術を身に付けるまでに至らないのが残念だと言っていました。一方でたくみ塾生たちは、自由な発想から生まれた作品群に高い関心を示していました。発想の手法として、何かからインスピレーションを受けてたくさんのスケッチを元にデザインをしていくプロセスには、私たちも学ぶものがあります。石膏やコンクリートなど異素材も柔軟に受け入れる姿勢も私たちには無いものです。以下に、Matt氏の最近の作品を紹介します。
〈テーブル〉 屋根の崩れかかった納屋と、木造船の骨格からインスピレーションを受けてデザイン。
〈ウォールキャビネット〉 吉島邸にある明り取り窓の開閉構造からインスピレーションを受けてデザイン。紐は反対側の壁まで行って引っ張るようになっているという。
Maine College of Art >> www.meca.edu
Matt Hutton >> www.studio24b.com
いつか、お互いの学生が交流できる場を持ちたいものです。
森林たくみ塾
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