
前回の記事では、
「毎日1%の成長」という考え方についてお話ししました。
今回は、もう一歩踏み込みます。
なぜ同じ時間、同じ環境に身を置いても、
伸びる人と、伸び悩む人が分かれるのか。
理由は、才能でも、センスでもありません。
習慣の違いです。
習慣は、無意識の選択の積み重ね
人は一日に、
何千回もの小さな選択をしています。
・今日は後でやろう
・まあ、これくらいでいいか
・分かったつもりで先へ進もう
こうした選択の積み重ねが、
気づかないうちに「凡人習慣」をつくります。
怖いのは、
本人に悪気がまったくないことです。
凡人習慣の正体
これまで多くの塾生、
そして見学者や相談者を見てきて、
共通して感じる凡人習慣があります。
・できない理由を先に考える
・理解した「つもり」で手を動かさない
・失敗を避けようとする
・楽なやり方に流れる
・生活や体調管理を後回しにする
どれも、
社会人としては普通の感覚かもしれません。
でも、
職人修業ではすべてが足かせになるのです。
この凡人習慣を書き換えることがないままに、
どれだけ頑張って技術を重ねたところで、
職人としての成長は見られないのです。
職人習慣は、意識して身につけるもの
一方で、
成長の早い人に共通するのが「職人習慣」です。
・分からないことを、分からないと言える
・まず手を動かして確かめる
・段取りを考えてから動く
・失敗を記録し、次に活かす
・生活そのものを仕事の一部として捉える
特別なことは何もありません。
でも、意識しないと絶対に身につかない。
だからこそ、
たくみ塾では「習慣を書き換える」という言い方をします。
習慣化は5つの分野で起きている
習慣は、
一部分だけを変えても定着しません。
私たちが見ているのは、
次の5つの分野です。
- 思考:どう考えるか
- 言動:何を口にするか
- 行動:何を優先するか
- 学習:どう学ぶか
- 健康:身体をどう扱うか
たとえば、
考え方は前向きでも、
生活が乱れていれば集中力は落ちます。
学ぶ姿勢が良くても、
行動が伴わなければ技術は身につきません。
職人習慣とは、
この5分野を丸ごと書き換えていくことなのです。
ひとつの習慣が身につくまで、最低4週間かかる
ここで、多くの人がつまずきます。
「意識してやっているのに、変わらない」
「自分には向いていないのではないか」
でも、それは当たり前です。
ひとつの習慣が身体に染み込むまで、
最低でも4週間はかかります。
最初の1〜2週間は、正直しんどいだけ。
成果も手応えも、ほとんどありません。
だから、
多くの人がここでやめてしまう。
でも、
この4週間を越えた人だけが、
「考えなくても自然にできる」状態に入ります。
そして、
たくさんの習慣を職人習慣に書き換えた人ほど、
職人としての成長が見られるのです。
年齢が上がるほど、習慣は強固になる
30代、40代で転職を考える方にとって、
一番の壁は、実は年齢ではありません。
これまで積み重ねてきた習慣です。
無意識の凡人習慣は、
年齢とともに、どんどん強くなります。
だからこそ、
早く飛び込んだほうがいい。
先送りすればするほど、
書き換えるべき量が増えていきます。
次回は「今、飛び込む意味」を話します
次回は、
30代・40代が木工の世界に飛び込む前に、
必ず考えてほしい現実的な話をします。
・遅いのか?
・何がハンディになるのか?
・それでも挑戦する意味は何か?
きれいごとは言いません。
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小木曽 賢一
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