コラム

塾長ご飯

塾長ご飯

こんにちは。

例年ならお盆を過ぎると涼しくなる飛騨清見ですが、ここ数年はその前例が外れ、暑さが続いています。

そんな中、森林たくみ塾の全日講座では、土曜日にちょっと特別なお昼ご飯が振る舞われているんです。

このお昼ご飯、実は塾長が自ら用意しているもの。

「数年前からやりたいと思っていたんだけど、僕のポケットマネーだけでは難しくてね。今年は塾生が少ないから始められた、というのもあるんだ」と塾長は笑います。

塾生たちは、お金も時間もない。だからどうしても食事が疎かになってしまいがちです。せめて月に2回くらいは、しっかりしたご飯を食べてほしい。そんな思いで、具だくさんのお味噌汁を中心に用意してくれています。「本物の木工を教えてるから、食も本物で行きたいよね」味噌はなんと昨年塾長が仕込んだもの。調味料や素材も本物にこだわっています。

「木工修業をやっていると、失敗して落ち込んだり、自暴自棄になったりすることもある。そういう塾生の変化が食卓で見えるんだよね。みんなで一緒に食べるご飯は美味しいし、気持ちもほぐれる」と塾長。工場長の平野さんが炊飯器を寄贈してくれたこともあり、しっかりお腹を満たせる環境が整いました。

何より印象的なのは、塾長自身が料理を楽しんでいること。

「メニューを考える時間、包丁を握る時間、味見をして味を整える時間、そして塾生たちが腹いっぱい食べている姿。どの時間も僕にとっては楽しく、リフレッシュになっているんだ」と語ります。

時にはスタッフや塾生が代わりに台所に立つこともある。そこからも木工と料理の共通点が見えてきます。

「どちらにも大事なのは段取り。そして“人に喜んでもらう”ということだね。料理は食べてもらって初めて意味が生まれる。木工も、使ってもらって初めて完成するんだ」

工房での真剣な作業とはまた違う、食卓を囲むあたたかい時間。そこには木工と料理がつながる、不思議で豊かな学びの場が広がっていました。

Keyでした🌱

それでは、またの更新をお楽しみに。

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