さあ、課題の椅子に最初から取り組むと表明した翌週。
朝礼で、Kくんが壁を乗り越えるための手助けをみんなでしようとスタッフたちからも合意を得た。
そして終礼後、KくんがスタッフHくんの元に工程表を持ってきた。
改めて工程表を眺めて見ると、彼の力量ではさすがに一ヶ月で全ての作業をこなすのは大変そうだ。
何しろ一ヶ月とはいえ、制作に使える時間は、実習時間後で講座のない曜日の17:30〜19:30しかないのだから。
土曜日の全日講座を入れてもたったの42時間だ。スタッフも残業・休出、徹夜までも覚悟せねばなるまい。
そこで、まずはこんなアドバイス。
作業の予定時間内には、悩む時間や考える時間を盛り込まないこと。つまり、正味の加工時間とすること。
そのためには、翌日の作業は前日の休み時間のうちにスタッフと相談して内容を確認し、頭の中で何度もシュミレーションしておくこと。
それにしても、ちょっとラフな工程表だ。
「こんなの工程表じゃない、全ての作業を書き出してこい」
案の定、スタッフのダメ出しを食らってしまった。
話を聞いていると前回も、ラフな工程しか立ててなかったようだ。
だから、頭が混乱したまま作業に向かうこととなり、それが加工ミスを引き起こす原因となる。それでも、一度は行なった作業だ。思い出しながら、全ての工程をイラスト入りでなかなか上手に書き始めていた。
工房を締める時間近くにスタッフのIくんが工程表を覗き込んでなにやらアドバイスをしてくれている。
明日には材料出しから練り合わせまでを終えなければならないだろう。
あくまで舵を取るのはKくんだ。
それでも、来月18日の卒塾式までには完成させようと私たちスタッフは意気込んでいる。
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