日本からブータンまでの直線距離はおよそ4千数百km。やはり相当の距離です。おまけにヒマラヤ山麓の内陸国。なので、現地に必要な木工用大型機械を届けようと思ったら並大抵なことではありません。
このプロジェクトには、やはり木工用大型機械は必要不可欠。これは当初からの想定でした。
必要な機械類を集めるのも(あるいは買うのも)大変ですが、しかしそれを届けるとなったら一体どうすればいいのだろう。経験のない私には皆目検討がつきません。
しかしそこは豊富な実績をもつ「道具の会」のこと、海路と陸路によるコンテナ輸送の手配を次々とつけいきます。輸送用コンテナもその後無事届きました。さすがですね。
大きな港ではよくみる、クレーンで吊り下げるあの大きな鉄の箱です。こうしてみると、そのコンテナだけでも移動は容易なことではなさそうです。
では肝心の機械の調達はというと、まずは購入資金(もちろん中古ですが)の助成金申請。それでダメならクラウドファンディグと、これも次々と手を打っていきます。最終的に十分な機械調達資金には届かなかったのですが、コンテナとその運送費まではファンドでなんとか工面できました。
さてあと木工機械はどうしようか、というところで「道具の会」の本領発揮です。手押し鉋盤、昇降傾斜盤、木工旋盤、万能木工機などがぞくぞくと集まってくるではないですか。しかもすべて善意によるものです。
でもまだ十分使これらはある意味お役御免になったもの達。あまりいい状態は望みようがありません。えそう。
でもまだ十分使これらはある意味お役御免になったもの達。あまりいい状態は望みようがありません。えそう。
それらを再生して次の使命に役立てようというのが「道具の会」の理念です。
機械のサビ落とし。曲がったカバーを叩き直し。磨いて塗料を塗ってお化粧直し。それらの作業が「道具の会のワークショップ」として、ボランティアの手でおこなわれます。
5月におこなわれたワークショップに私も参加させてもらいました。若手からベテランまで、集まった人たちはそれぞれに作業に入っていきます。ベテランはもう自分でやることを決めていますから、どんどん進めていきます。
若手はまだ勝手がわからないことも多いのですが、ベテランに混ざってなんとか作業をこなしていったようです。 この日とその次のワークショップで、現地に送る機械類をおおかた揃えることができました。
名古屋港で買い付けたというオレンジ色のコンテナにそれらを入れ込んで、いよいよ現地に送ることになります。
夏ころにはブータンで頑張っている斎藤くんの元へ、届くことでしょう。
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