危ないから木工機械を使わせないという訓練校もあるそうだが、たくみ塾では入塾していきなり実際の作業に入る。
最初は刃物の交換や定規のセットなどはスタッフがセッティングするが、1~2ヶ月経った頃に行う集中講座「機械説明」を終えると、ようやく自分で機械のセッティングをするようになる。
集中講座「機械説明」は毎晩行なっても、3週間ほどかかる。
時には、夜9時頃までやっていることもある。
この機械説明だけは、誰にも委ねることができず、工場長自ら説明する。
工場長の木工経験25年のノウハウがみっちり詰まっているとも言える。
200Vから充電ドライバーまで、工房にあるほとんどすべての木工機械について、
●安全な操作方法
●絶対にやってはいけない加工
●刃物の交換方法
●治具・定規のセット方法
●加工精度を確保するための工夫
などを網羅する。
過去に講座の様子を塾生が動画で撮影してくれたことがあるが、あのDVDどこへ行ってしまっただろう?
塾生に貸出しているうちに紛失してしまった。
この春入塾の新入生に、改めて撮影を依頼してみよう。
貴重な映像になるはずだ。
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数年前に、わけあってたくみ塾卒塾後に、訓練校に入学した塾生がいた。
彼いわく、
訓練校へ行って初めて、たくみ塾の安全管理が徹底しているのに気づいた。
工場長の機械説明ほどの内容は、訓練校では説明してくれませんよ。
なのだそうだ。
ちょっと嬉しくなった。
と、同時に、尊敬しなおしたよ、工場長!
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