初級生たちと一緒に泊りがけで森に入り、「森の手入れ~モノづくり」を体験する「森林実習」を行なってきました。
今回のプログラムを構成するにあたってねらいとしたのは、「塾生たちの甲斐性を引き出す」こと。
そのために、いつもの森林実習にこんな要素を盛り込みました。
●単独行動ではなくグループ行動を主体とし、チームビルディングの要素を盛り込む。
●こちらからは作業内容についての指示は一切しない。
さてさて、ねらい通りにコトは進んだんでしょうか?
モノづくりを目指す人間、特にたくみ塾に集まる塾生たちは
●外交的よりは内向的
●気のあった仲間以外とは積極的に交流しない
を好む傾向が見うけられます。
ほかっておくと、ほら。
誰が音頭を取るわけでもなく、あちこちで、てんでバラバラに作業が始まりましたよ。
そこで改めて各チームのメンバーを集め、「リーダー」を決めさせました。
リーダーの役目は、全てを決めて指示をすることではありません。
リーダーは全員の意見を聞いて、最終判断を下すのが役目です。
「船頭多くして船山に登る」とならぬよう、方向性を決めるのです。
このチームでは、リーダー役が一番苦手な10月生の塾生がリーダーとなったようです。
今回のメインテーマは、「自分たちで切り出した木で、ベンチを作る」こと。
そのために、どんな形のベンチを作るのかをチームで考え、必要な木を選びながら切っていきます。最後に、切った木を担いで山から運び出します。
さーて、たくさん木を切ってきましたね。
ある程度どんなベンチをつくろうか考えて木を切り出したようですが、改めてスケッチを描いて、イメージをメンバーで共有していました。
役割分担を決めたら、さっそく制作にとりかかります。
ここからはたくみ塾生の本領発揮ですね。
まだ加工のイロハもわからない4月生たちに10月生が指図しながら進めてます。
チームワークはバッチリなようですね。
休憩することもなく時間も忘れて、黙々と加工を続けてますよ。
ヤッパリみんなモノづくりが好きなんですね。
さすがに1日での完成には至らず、残りは全日講座の日に制作しました。
それぞれの作品、なかなかのものでしょ。
小木曽 賢一
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