工房では、組継ぎの箱の制作が進んでいます。
組み立てを終えた木箱のウラから、底板のズレ止めのために竹串を打ち込んでいます。
竹串を切り落として仕上げると、きれいですね。
この竹串、ホームセンターで手に入る竹串ではありません。国産の竹でわざわざ寸法を指定して作ってもらっている特注の竹ひごです。
一般的には黒頭の釘を使ったりしますが、この商品は釘を使わないこだわりの商品なんです。
その分、手間はかかりますけどね。
こちらでは、塗装前の最後の工程、手磨きに入っています。
面と面の重なりあう辺は、加工した後はエッジが立っています。
私たちは、エッジが立っているのを、ピンカドって言ってます。
ピンカドだと手触りが痛いですし、使用の際にカドが欠けやすくもあります。
上の写真が、ピンカドの状態。
そして、下の写真が、糸面を取った状態。
スマホだといまいち状態がわからないかもしれませんね。
0.3~0.5mmほどに面幅を揃えて、一箱一箱の各辺を面取りしていきます。
糸面は、シャープな印象を残しつつも手触りと機能性を満たす面の処理です。
これだけ面幅が小さいと、目で確認していては時間もかかりますし、何より精度が上がりません。
そこで、指先で触って面幅を確認しながら面を取っていきます。
指先の感覚が研ぎ澄まされますね。
木工は、組み立てまでが全工程の道半ば。あともう少しで納品です。
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森林たくみ塾
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