木工の大切な制作工程に、”色合わせ”という作業があります。
それは、均質な素材でない”無垢の木”ならではの作業とも言えます。
ここでは、2枚の板を次の工程で接着をする前に、組み合わせを作っています。
彼らが扱っているのは、国産のブナの板です。
それも、1組や2組ではなく、120組-240枚の板を色合せしています。
同じ人間でも肌の色が違いますよね。
日本人に絞っても、目鼻立ちはみんな違います。
木という素材も同じです。
おんなじ土地に生えている木でも製材して乾燥させると、一つとして同じ表情の木はありません。
一つ一つくせのある木の表情を読み取りながら、バランスの良い組み合わせを作っていくのです。
ここでの組み合わせ方が完成品の表情になると言っても間違いではありませんから、重要な制作工程でもあります。
これだけの数をこなすから、木を見る目が養われていくのです。
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