森林たくみ塾の特徴は、「現場で学ぶ実践教育」の制作実習を軸として、講座を設けていること。
まずはやってみること、知識は後からしっかり身に付けるという姿勢です。
プロの職人としてモノづくりに携わるのなら、知識ばかり詰め込んだ頭デッカチではダメ。
豊富な経験に裏打ちされた知識を持ってこそ、始めて生きた知識となります。
講座のカリキュラムは、「木工の基本」+「木の総合講座」の二本立て。
加工技術のみならず、木という素材の特性を徹底的に理解します。
手工具を使いこなす。
制作実習では出番の少ない手工具だが、「手の延長」として道具を使いこなす上で、手工具はモノづくりの基本となります。
講座では、手工具の仕込み/刃の砥ぎに始まり、手工具で取り組む課題制作などを通して、手工具をマスターしてゆきます。
講座で学んだだけではダメで、空いた時間を使い、日々ひたむきに研ぎの練習を積むことでようやく手工具が使えるようになります。
課題に取り組みながら、木製品の構造と加工方法の理解を深める。
木材の特性や、小物や椅子・箱物の構造や仕口、適材適所に木を用いることを学んでゆくと同時に、随時提示する「課題」の制作を通して、講座で学んだことの理解を深めてゆきます。
例えばスツールの課題では、スケッチ~1/5モデル~1/1モデルの制作を経て、機能や構造・強度などの検討を重ね、設計図面に落とします。仕口の検討も忘れてはいけません。
制作工程と日程も組み立てた上で課題の制作に入ります。
制作実習と違い、「品質・納期・原価」は追求していませんので、完成した作品は失敗もアラもたくさんあります。
頭の中のイメージと、実際に自分の手で作った作品のギャップを理解してゆくこともひとつの目標です。
森の働きを理解する。
木工技術のみならず、森林や環境への理解を深めることができるのも、たくみ塾ならではのカリキュラム。
地球環境における木や森林のはたらき、再生産可能な素材としての木など、特徴あるカリキュラムが、次世代を見据えたモノづくりのプロを育成するのです。
知識と共に、NPOドングリの会の森づくりイベントへの参加や森林実習など、フィールドでの実体験も蓄えてゆきます。
タイムテーブル
講座カリキュラム
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