
私たち、プロの木工職人を育成する森林たくみ塾には、年間500件余りの資料請求がある。そのうち当塾まで見学に訪れるのが50名前後、そして選考会に臨むのが15名ほどだ。
もちろん私たちは、本気でプロを目指す、現場の厳しさを売りにしているから、覚悟を決めた者だけが、たくみ塾の門をくぐることができる。木工の道を目指す誰もが当塾を目指すものではないことは理解している。
岐阜県内だけでも、岐阜県立 木工芸術スクールに岐阜県立 森林文化アカデミー、そして飛騨産業が母体の飛騨職人学舎もある。全国にもそれなりに木工スクールはあるから、あなたが目指す木工に応じて、他の木工スクールを経て木工界で活躍する者も居ることだろう。あなたにも、ぜひ木工の世界に踏み出して活躍していてほしいものだ。
それにしても木工の世界に憧れを抱きながらも、判断を先送りにしてただただ歳を重ねてしまう人や、周りからの反対意見に押されて諦めてしまう人は、5%や10%に留まらないのではないか?
そう、大半の人が諦めてしまっているのではないだろうか?
そもそも、木工への憧れだけが優先して、具体的な木工の姿が見えてはいないだろう。どんな木工を目指そうとしているのか、木工を通して何を得ようとしているのかまで、深く考えたことがないのだろう。
これまでに、多くの諦める人たちを見てきた。一方で、せっかく木工の世界に踏み出したのに、夢を実現するのに苦労している人もたくさん見てきた。
今年で開塾36年目となる森林たくみ塾は、これまでに273名を職人として社会に送り出してきた。その働き方も様々だ。そして木工家として独立するOBたちも100名を超えるまでになった。その仕事ぶりを見てみると、100人100様だ。
このセミナーでは、たくみ塾OB273名に見る木工の世界の広さと奥深さ、そして可能性をお見せする。そして、「就職する者・独立する者」に分類してその仕事ぶりも解説する。更に、それぞれが現在のポジションに到達するまでの道のりまで赤裸々に話そう。

木工職人への道が見えないのは、あなたのせいではない。戦後日本の学校教育における職業教育の欠如が問題なのだから。
学生の頃に戻って考えてみなよ。将来どんな仕事に就いたら自分の能力が発揮できるのか・社会に貢献できるのかについて、考えたことなんてないんじゃないだろうか?テストで何点取るのか・順位は何番か・偏差値は幾つか…。それが一番の指標で、それに基づいて文系か理系か?大学はどこか?就職先はどこかを決めてきたのだから。
いくらモノづくりが好きでも、そのレール上には職人への道が無かったのだから。

「木工の世界に踏み込めば、夢が実現する」のではない。木工の世界も広くて奥深いのだから。
「あれもいいな・これもいいな」で、目移りしてばかりでは、あなたが立つべき位置はいつまで経っても見いだせないままに、終わってしまうだろう。
木工の世界で迷わないためには、モノづくりの原体験ともいうべき原点を押さえることが大切なのだ。

これまでに育成した職人は、273名。独立して木工家として活躍するOBたちは既に100名を超えている。今のあなたが彼らの活躍事例を見たら、「あれもいいな」「これもいいな」で迷うだけで終わってしまうだろう。
過去に遡って原点となるものを押さえたら、未来に向かってあなたが進むべき道を見出さなければならない。そのためには、「今」を押さえなければならない。

木工を仕事にするべきか、安定した道を選ぶべきか、ずっと迷っていました。セミナーで先輩職人の体験談を聞き、実際に手を動かす中で、自分が本当に進みたい道に気づけました。迷いに答えが出て、心がすっと軽くなりました。

木工に興味はあっても、自分に何ができるのか漠然としていました。セミナーで実際の仕事や学びの流れを知り、将来の姿を具体的に描けるようになりました。ぼんやりした夢が、現実につながる道としてはっきり見えてきました。

参加前は「自分にできるのか」という不安ばかりでした。けれど、セミナーで木工の実際に触れ、仲間や講師の言葉に勇気をもらい、一歩踏み出す覚悟が生まれました。迷いが希望に変わり、挑戦する気持ちを固めることができました。

セミナーに参加して、ただの憧れだけでは木工の道を歩めないことに気づきました。実際にお話を聞く中で、自分に足りない視点や覚悟、そして続けていくために必要な力が見えてきました。夢を現実に変えるための大きな一歩になりました。

森林たくみ塾 塾長
株式会社たくみ塾 代表取締役
オークヴィレッジ株式会社
・制作部 生産管理課長
・シルヴァンの森づくり実行委員長
木工に強い才能があったわけではありません。
むしろ、迷い続けてきた側の人間です。
大学を辞め、貯金50万円だけを持って飛騨へ。
賄い付きのアルバイトで食いつなぎながら、
森林たくみ塾での修業に飛び込みました。
現場で学ぶ2年間は、
失敗と叱責の連続。
「自分は職人に向いていないのではないか」と、
何度も立ち止まりそうになりました。
それでも続けた先に、
木工は“技術だけでは続かない仕事”だ
という現実に気づきます。
卒塾後は職人として現場に立ち、
その後、森林たくみ塾の運営に携わる中で、
これまで273名の若者たちの迷いと決断を見てきました。
だからこのセミナーでは、
成功談だけを語ることはしません。
うまくいかなかった話、遠回りした話、
判断を誤った話も、隠さずお伝えします。
あなたの人生を決めるのは、あなた自身。
そのための材料を、
できるだけ正直に差し出すこと。
それが、講師としての役割だと考えています。