全くの素人を、
2年間で家具職人のプロに育成する森林たくみ塾には、年間400~500件もの資料請求がある。そのうち
見学に訪れる人は、50名。そして、選考会にまで臨む人は、資料請求者のわずか3%ほどの15名ほどだ。
もちろん当塾だけでなく、
職業訓練校や木工スクールや専門学校に通って、家具職人の道に踏み出す者もいるだろう。
しかし、
多くの人は夢は夢さと諦めて、現実路線を歩んでいるのが現実ではないだろうか?
さて、
まさに岐路に立っているあなたは、サラリーマンの道・家具職人の道、どちらの道を選択しようとしているのだろう?選択しようにも、判断材料がなくて迷ってしまうのではないだろうか?
そして、
あなたが迷うのもムリのない話なのだ。なぜなら、あなたは日本の戦後教育が持つ歪みの影響を受けているからだ。
簡単に説明してみよう。
小さい頃からモノづくりが好きで、 大きくなったらモノづくりを仕事にしよう。
そんな思いを抱きながらも、
多くの方は、モノづくりを諦めて高校・大学へ進学し、一般企業に就職しているのではないだろうか。
かろうじてモノづくりの道へ進んだ人も、
大学や専門学校のデザイン学部・工学部・建築学部などに進み、デザイン会社・メーカーの設計・工務店などに就職しているのではないだろうか。
そして、
夢にまで見たモノづくりの仕事で頑張り、それなりの成果も上げることだろう。
しかし、
いつの間にかジレンマを感じてしまうのだ。
それは、
自らの手を動かしてものを作るという実感が得られない。
ということではないだろうか?
自分の描いていたモノづくりとは程遠い、企画・設計・開発などの仕事ばかり。
あれ?
こんなはずではなかったのに、と思いながらも、大半の方はその道を進むのです。ですから、
あなたが悩むのもムリのないことなのです。
戦後日本の学校教育では、
あなたがやりたいことではなく、点数や偏差値で進路を決めるようになっています。
親から言われませんか?
大学ぐらいは出ておかないと。
ステレオタイプ的なモノの言い方で申し訳ないけれど、
偏差値の高い人は大学へ進み、企業で企画・開発・営業を担うのです。
大学へ行けない人は工業高校へ進み、工場の現場で製造を担うのです。
そうすることで、
戦後の高度成長期を、多くの優秀なサラリーマンが牽引してきたのです。
わかりますか?
あなたがサラリーマン教育の路線に乗っているということが。
だから、
職人の道は指導もされないし、親も先生も誰も知らないのです。
そして、
戦後日本では、職人の地位が低下してしまったのです。
だから、
せっかく大学出たのに、なんで家具職人になるの?
なんていい方をされるのです。
今から40~50年前、
高度経済成長の真っ只中に、サラリーマンの道に疑問を感じて飛び出した人たちがいます。
彼らの行動には、まさにドロップアウトという言葉が適切かもしれません。
戦後日本ではそうした人たちが、
大量生産・大量消費に反対して、小規模・少量生産の家具工房の世界を切り拓いてきました。
オークヴィレッジ創立メンバーも、
そうした人たちです。大量生産・大量消費・大量破棄の文明に疑問を感じ、持続可能な社会実現のために木でモノを作るという、それまでになかった世界を切り拓いてきました。
そして私たち森林たくみ塾は、
オークヴィレッジのモノづくりDNAを受け継ぐ人財を育成しているのです。
1991年の開塾以来、
この32年間で育ててきた木工職人は267名になりました。
大半が、サラリーマンからの転職組です。
そして彼らは、
つくるという実感を得ながら、サラリーマン時代には得られなかった生き方・暮らし方をしているのです。
それはまさに、自分らしい生き方を切り拓くということ。
そして、
嬉しいことに100名を超えるOBたちが、木工の世界で独立をして家具作家・木工家としての活動を広げています。それも、自己満足の木工やモノマネの木工に留まらず、木工界を牽引すべく精力的に活動している人たちばかり。
彼らが、木工の新たな世界を切り拓いているのです。
そんな彼らも、
はじめは木工の知識も経験もまったくないズブの素人からスタートしているのです。
木工を学ぶだけでなく、
職人として大きな成長を遂げるのが森林たくみ塾です。
ここに辿りついた
あなたが彼らに続いて木工の世界の新たな道を切り拓くのを楽しみにしています。
入塾資料をご請求いただいた方には、不定期発行のメルマガを配信いたします。失敗しない木工職人への道を歩むエッセンスを、塾長 小木曽がお送りします。
森林たくみ塾
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