OBの活躍ぶり ~木工を社会で活かす。

「モノづくり+地方再生」がこれからのキーワード

「モノづくり+地方再生」がこれからのキーワード

全国で地域おこし協力隊の活動が活発だ。政府も予算を増やすということなので、これからもっと活動は活発になっていくことだろう。しかしながら、全国を見渡しても農業や観光の分野ばかりで、幾らか林業の分野があるくらい。木工の分野となると片手でも余ってしまうほどだ。

たくみ塾生の力を発揮させれば、木工の分野でかなりの活躍が期待できるはずだと、かねがね活用を模索していた。即戦力となる人材を育成している私たちならではの活躍の場ではないか。

この春からオークヴィレッジと共に、Hamada Woods Projectに取り組んできた。
島根県浜田市の山林には広大な広葉樹の森が拡がるが、これまでは十把一絡げに製紙の材料としてパルプになるしかなかった。それを、たくみ塾の木材加工技術とオークヴィレッジの材料乾燥技術、商品企画力と販売力で事業化しようというプロジェクトだ。いわゆる一次+二次+三次の六次産業化による地域活性化事業だ。

たくみ塾生を現地の制作スタッフとして送り込む話が出てきた時に、すかさず地域おこし協力隊を活用して塾生を受け入れしてもらうことを提案したのは言うまでもない。そして前々から目をつけていた皆川くんを地域おこし協力隊として送り込むことになった。皆川くんは農家カフェを経営する経歴を持ち、“地方、田舎、地域おこし”というキーワードにはピッタリの人物だ。
協力隊としての契約が始まるまでは、スタッフと毎月のように現地に赴き、オークヴィレッジ品質のモノづくりができる環境を整えてきた。
そして、7月末には島根県浜田市に移住し、地域おこし協力隊として現地での制作を担うスタッフとして活躍を始めた。
そしてその活躍ぶりが、早くも現地の新聞に掲載されることに。
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以下は、木工転職セミナーでも話していることだ。
社会に出れば、モノづくりなんて出来て当然の話だ。生業となるレベルの腕は持っているということだ。私たちは全く未経験の素人を、2年間でそのレベルまで育成する。
必要なのは、「モノづくり+α」。プラスアルファとして何が出来るかを問われるのが、これからの職人だ。つくれるだけの職人なら、その仕事は将来的に機械に置き換わっていくだろうから。

また、これからの時代は「自己実現」の時代ではなくなる。自分の願望を実現するためのモノづくりではなくなるということだ。それに代わって「社会をより良くするために何が出来るか」が問われてくる時代になる。「モノづくりを通して、社会の課題解決にどう立ち向かうのか」が重要になってくるということだ。

奇しくも皆川くんの同期は、モノづくりプラスアルファの道を切り拓いている。
斎藤くんは、ブータン王国に赴き、若者自立支援プロジェクトをスタートさせた。
楳田くんは、ドミニカ共和国の木工技術向上のために海外青年協力隊として派遣されることが決まった。
オークヴィレッジも、Neo WoodsHamada Woodsに続き、Local Woodsを全国で展開するらしい。

私たち森林たくみ塾は、モノづくりのプロフェッショナルである職人の育成に留まらず、モノづくりで社会と繋がる人モノづくりで社会を良くする人を育てたい。

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